普段から業務で使用している厨房や調理場に置かれているグリーストラップの慢性的な詰まりに困っているという方は多いことと思います。とりあえず完全に詰まっているわけではないので何とか大丈夫とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、対岸の火事だとは思わずに、万が一の事態に備えて早いうちにグリーストラップの洗浄をしておくことをオススメいたします。 

常に厨房や調理場を清潔に保つことはグリーストラップのトラブルを引き起こさないことだけではなく、その他グリーストラップの不清掃から発生する様々な問題を未然に防ぐという意味もございます。ぜひトラブルを引き起こさないために、もし清掃しない場合どのような問題が起きるのか?、その後定期的なグリーストラップの清掃の重要性等の理解を深めていただきたいと思います。 


グリーストラップが汚れたままの場合発生する問題

1,排水管の詰まり

排水管の詰まり

ゴミや油でグリーストラップが詰まってしまうことで、グリーストラップ内の循環が滞ってしまって、その延長上の排水管まで滞留してしまいます。このことは、グリーストラップの内部での油脂の処理に関する能力が大幅に落ちてしまうことにより発生することで、処理出来なかった油脂が大量に流れ込み内部で排水管に引っ付いてしまって、堆積化してしまうからです。そのため排水管内部が狭くなって水が流れづらくなってしまいます。


2,悪臭の発生

悪臭の発生

グリーストラップがゴミやグリスで詰まってしまうことで、その部分から悪臭が発生してしまいます。グリーストラップ自体が詰まってしまうことだけではなく、グリーストラップ内に詰まった汚れを取り除かずに放置してしまっても同様のトラブルを引き起こします。 

また厨房や調理場に常時悪臭が漂うということは、そこで働く人の勤労意欲を大幅に削ぐことにつながりかねません。そしてその臭いがお客様のいる客席にまで行ってしまえば、お客様が感じるお店の魅力が低減してしまうことになりかねず、お客様のサイレントクレームとなり、次回の来店率の低下となって業績にも悪い影響が出ることが想定されます。 


3,飛翔害虫の発生

飛翔害虫の発生

グリーストラップの内部には、害虫の餌となる様々なゴミが滞留しているため、様々な害虫が繁殖してしまいやすい環境にあると言えます。ちなみに主な害虫としましては、ゴキブリ・チョウバエ・蚊・ネズミなどが挙げられます。 

定期的にグリーストラップ内部の油脂を取り除いて、害虫の餌となるゴミを取り除く必要があります。


4,水質汚濁による環境汚染

汚れが溜まりすぎてグリーストラップがその本来の目的を発揮できない状態になると、油脂やゴミを含んだ水が直接排水管に流れ込む形となり、結果水質汚濁となり知らない間に環境汚染の一因となってしまうことがあります。 


このようなことにならないように定期的にグリーストラップの清掃が必要です。 

グリーストラップの清掃で行う作業

1,油脂が堆積したグリーストラップの確認

油脂が堆積したグリストラップの確認

大よそ、どのあたりにどれくらい油脂やゴミがついているのかを確認します。お客様が運営されている業種によって、グリーストラップの汚れ具合も大きく違います。目視により内部を確認して、この後吸引する油脂の量、その他作業工程の流れを把握します。 


2,油脂をバキュームで吸引

油脂をバキュームで吸引

グリーストラップ内にある油脂を清掃専用のバキューム機で吸引します。 


3,汚泥の洗浄

汚泥の洗浄

グリーストラップの底に沈殿している汚泥を、専用の網や側溝の掃除を行うのに使う機材ですくうなどして除去します。


4,ゴミかごなど細かい部分まで洗浄

ゴミかごなど細かい部分まで洗浄

ゴミかごに付いている取っ手を掴んで持ち上げて、水気を切った後、内部のゴミを生ごみとして処理します。その後ブラシやたわしで汚れをゴシゴシして落とします。


その他当社で対応できるオプション作業

1,排水管の清掃

グリーストラップが慢性的に汚れてしまっていて、排水管まで汚れている場合はオプション対応として排水管の清掃も承ります。狭くて細くなった排水管の内部を元通りに近く水が流れやすい状態にします。


2,蓋の交換

蓋が老朽化でボロボロになっていた場合、新しいものに交換いたします。


3,ポンプの交換・メンテナンス

ポンプが老朽化やダメになった、又はなりそうな場合、ポンプの交換もお受けいたします。またグリーストラップの本来の性能を長く引き出すため、一回きりの掃除ではなく、定期的な洗浄やメンテナンスのご依頼ももちろんお受けしております。


グリーストラップの油脂・汚泥は「産業廃棄物」

グリーストラップの洗浄の際に除去した油脂や汚泥は、国の分類上「産業廃棄物」となります。 

そのためこれらを正しく処理するためには、その県の産業廃棄物収集運搬許可証が必要になります。もちろん当社はこの資格を有しておりますので安心してお任せ下さい。また万が一ご自身で洗浄を行った場合でも、そこで出た油脂や汚泥は産業廃棄物収集運搬業者に回収処理を依頼する必要がありますので注意してください。

グリーストラップの清掃のサイクルとは?

厨房や調理場などを常に清潔にしておくためには、行っている事業の内容や施設の規模により、定期的にグリーストラップを清掃する頻度を予め決めておいてコンスタントに清掃をしていくことが大事です。以下に業種別の清掃サイクルの目安を説明しますと、 

●ラーメン屋、焼肉屋、焼き鳥屋などの油脂が多いと想定される飲食店・・・・・月2~3回(ラーメン屋等提供しているラーメンの種類によっても変動します) 

●カフェやファミリーレストランなどそこまで油絡みの料理のみを提供していないと思われる飲食店・・・・・月1回 

●厨房や調理施設を持つ幼稚園や老人ホーム等の施設・・・・・2~3ヶ月に1回 

●スーパー・・・・・3ヶ月に1回 

●コンビニエンスストア・・・・・3ヶ月に1回 

となります。 
ただしあくまで上記は当社なりの目安であります。業種が同じでも、油の利用量が多い料理を提供しているところ、提供数が同業者の平均よりそもそも多いところは清掃頻度を高くして、コンスタントに汚れを溜めない体制を整えることが大事です。
実際自社ならどれくらいの清掃頻度が適しているのか?が分からない方はぜひお気軽に当社までご相談くださいませ。


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